サイト売買の方法と全体の流れを分かりやすく解説【初心者向け】

「ブログを売って資金を作りたい!」または「サイトを購入して収益源を増やしたい!」
「でも、サイトの売買でどうやるのか分からない・・・経験者の人がいたらサイト売買全体の流れや方法を分かりやすく教えてほしい」
と、初めてのサイト売買についてお困りの方にお答えします。。
サイト売買はサイト売買仲介サービスかサイト売買掲示板を利用して行うことができます。
本記事では、仲介サービスやサイト売買掲示板を利用した場合の全体の流れを、買い手側と売り手側それぞれの立場で分かりやすく解説したいと思います。
おおまかな流れは、下の『もくじ』のようになります。
もくじ
1)サイト売買仲介サービス業者かサイト売買掲示板で案件を探す
サイト売買仲介サービス業者とは?
サイト売買仲介サービスというのは、売主さんの代わりに売却の営業をしたり、交渉の仲介をしてくれる会社になります。
利用することで、売却なら営業はもちろん、サイト査定や契約書の作成、代金の管理(エスクローサービス)などのサービスを受けることができます。
仲介サービスを第三者として介すことで、
- 相場より高い値段で買ってしまった。または、安く売ってしまった。
- こちらの不利になる契約書にサインをしてしまい、不当な扱いを受けた
- サイトを譲渡したのに、お金が振り込まれない。または振り込んだのに、サイトを譲渡して貰えない。
といった個人間交渉で起こり得るトラブルを未然に防ぐことができるようになります。
ただし、買い手売り手ともに手数料がかかってしまうので、コストを抑えたい方にはサイト売買掲示板おすすめになります。
サイト売買掲示板とは?
個人でサイト売買の交渉を行うことができるのがサイト売買掲示板になります。
手数料がかからない場合もありますので、サイト代金以外に費用をかけたくないという方には向いていますが、先程もお伝えしたように個人間交渉にはトラブルが起こりやすくなっています。
ですので、
- 適正な価格なのか?
- データに虚偽はないか?
- サイトは健全な運営がされているか?
などといったポイントをしっかりと抑えて交渉を進めていく必要があります。
おすすめのサイト売買仲介サービスは?
まず、売り主さんはネットでサイト売買仲介サービスを行っているサイトを検索します。
サイト売買で検索すると上位に表示されていておすすめなのがこちらの4件です。
それぞれに特徴があるのですが、サイトキャッチャーとサイトストックは老舗の仲介サービスということもあって、取扱案件数が多くサイト売買の実績も高いことから安心感はあります。
ただ、僕のおすすめはサイト売買Zとサイトマです。
サイト売買Zはレスポンスも早く、基本料金が不要なことが嬉しいです。あとこちらが買い手の場合は、まれに交渉を申し込んだサイトがおすすめでない場合は教えてくれたりもします。
こういう気の利いたアドバイスは交渉の時間を無駄にしなくて済むのでとても助かります。
参考»サイト売買Zの評判は?利用して分かったメリットとデメリット【実体験です】
サイトマは売却時の手数料は15%と高めで、規模は他の3社と比べるとかなり小さいのですが、その分強めの価格設定で売却を進めてくれます。
売買時の交渉はSkypeで行われることがプランに入っている点も初心者の方には嬉しい設定だと思います。
面倒なサーバー移管なども料金に含まれている点もかなりおすすめです。
参考»サイトマの評判ってどうなの?サイト売買で利用した感想【実体験です】
おすすめのサイト売買掲示板は?
サイト売買掲示板はサイト楽市がよいかと思います。
理由は、サイト売買掲示板でも手数料が必要になる場合もあるので、手数料が全て無料のサイト楽市がおすすめになります。
ただし、エスクローサービスが用意されていないため、高額な案件の取引には向いていません。
エスクローサービスについてはエスクローサービスって何?サイト売買で失敗しない方法【リスクを回避】に詳しく書いていますので参考に読んでおいてください。。
サイト売買ができるおすすめサイトの一覧表や、僕が利用した感想を書いて比較している記事が下記になりますので参考にしてください。
2)PL表の提出・審査
まず、サイト売買の案件が買い手の目に触れるまでの流れになります。
売り手はサイトの収益やアクセス数などを記載したPL表を提出して、売却したいサイトの見積もりをしてもらいます。
- 収益(AdSense・アフィリエイトなどによる収益)
- 費用(人件費・サーバー代・ドメイン代など)
- 純利益(収益から費用を引いたもの)
を一覧にした表になります。
この表は各サイト売買仲介サービスがメールで送付してくれたものに記載することで簡単にできあがります。
アクセス解析はGoogleAnalyticsなどを使った、正確なデータを提示するようにしましょう。
一般的には月の収益の10ヶ月~24ヶ月、付加価値しだいでは更に値段が上がることもあります。
PL表の重要性を書いている記事が下記になりますので参考にしてみてください
»参考:サイト売買であなたのブログを高く売るための5つの方法とその理由
3)サイト買い手の募集
これは各仲介サービスが持つサイトの案件一覧ページやメルマガや独自のルートで営業が行われます。
優良なサイトであると判断された場合は案件一覧ページに掲載されるまでに買い主候補が見つかることがあります。
このときに買い手側は、仲介サービスの売却案件やメルマガで購入希望案件があれば交渉希望の連絡をします。
その後、お互いにメールや仲介サービス内のメッセージ機能などで
- URLの提示・確認
- データやPL表の提示・確認
を経て、さらなる売買交渉に移る場合、その旨を仲介サービスや売り手に連絡します。
4)対面・オンライン通話・メールを使っての交渉
交渉の際に買い手側にとって望ましいのは対面・オンライン通話での交渉になりますが、もっとも多いのはメールのみの交渉になります。
メールのみだと質疑応答に時間が掛かることや、売り主さんの人柄が分かりにくいこともあるので、買い手側から対面・オンライン通話での交渉が可能か質問してみましょう。
売り主の場合はオンライン通話に応じることで成約率がグッと上がりますので、ぜひ応じてみて下さい。
売る主側から難しいと言われることもありますが、その場合はメールで気になる点を全て質問するようにしましょう。
- なぜ売却に至ったのか?
- これまでの運営で気をつけていたことや理念
- 今後の運営のビジョン
- サイトの弱点
- サポート期間・マニュアルの有無
などになっています。
明確な回答のない場合もありますが、こういった質問を踏まえて値引き交渉も可能になってくることがありますので上の5点は確認しておいた方が良いでしょう。
5)サイト譲渡契約の締結
交渉の結果、買い主、売り主にとって納得のいく条件がまとまったら、譲渡契約書が作成されます。
仲介サービスが弁護士や行政書士の作成した契約書を用意してくれます。
契約書は郵送でやり取りする場合と、インターネットで契約が行える『クラウドサイン』というウェブサービスが利用される場合があります。
弁護士ドットコムが運営する電子契約サービスで、契約書の作成から締結、保管までWeb上で行うことができます。
契約書をクラウドサイン上にアップロードし、契約内容を承認することで法的に有効な契約書が作成できます。
契約の方法は仲介サービスによっても違うのでそれぞれ対応をしてください。
個人間交渉の場合、契約書を用意したほうがもちろん万全ではありますが、金額が低い場合は契約書無しで交渉が成立することもよくあります。
違和感のある場合や、信用しきれない場合などは契約書を作成するなど、状況に応じて対応してください。
6)入金(エスクローサービス)
契約が完了したら買い主は一旦仲介サービスに、決定したサイトの代金を入金します。
その後、サイトの譲渡が問題なく完了してから売り主の元に、仲介サービスから入金されます。
この仕組みをエスクローサービスといいます。
- 「サイトを譲渡したのに、お金が振り込まれない。」
- 「代金を支払ったのに、サイトを譲渡してもらえない。」
といったトラブルの防止になります。
ほとんどの仲介サービスが無料でエスクローサービスを受けることが出来るようになっているので利用した方がよいでしょう。
エスクローサービスについて詳しく解説している記事がありますので参考にしていただければと思います。
7)サイト&ドメインの権限移管
仲介サービスへの入金が確認されたら、サイト移管の作業に移ります。
もし、あなたがサイト移管に詳しくない場合は、仲介サービスあるいは移管代行サービスを利用するようにするとスムーズです。
サーバーを持っていない場合おすすめの移管代行サービスは『MixHost』になります。
僕は自分でサイトを立ち上げるときはエックスサーバーを使い、サイト売買などで移管が必要なときは安価なこともあり『MixHost』の移管代行サービスを利用するようにしています。
MixHostのサービスを利用した際の記事が【サイト売買】サイト移管の流れとオススメのサービス【安くて早い】になっていますので、サイト売買前に確認をしておくとスムーズかと思います。
移管が完了すると検収期間になります。
8)買い主による検収・売り主への入金
交渉の際に決められた期間で検収を行います。
買い主はプラグインの使い方やアドセンスやアフィリエイトタグの位置なども分からない場合は確認しながら、売り主が提示したPL表や動作チェックを実際に確かめます。
ここで、
明らかに提示された数字と違う!
ってことになるともちろん契約は破棄されます。
そのために買い主が一旦仲介サービスに入金をして預かってもらうエスクローサービスがとられています。
トラブルや内容と違うことが判明すると、買い主に料金が返金されるようになっています。
サイト売買掲示板の場合はこれがないので、高額な案件は避けることが重要になってきます。
検収期間が無事終わると売り主の元へ手数料を差し引かれた額が入金されます。
このあと、交渉でサポート期間を設けていた場合にはそちらに移行し、売り主は買い主のフォローをする形になります
サポート期間が終了すると、全ての手続きが完了します。
まとめ
以上が、サイト仲介サービスを利用した場合の全体の流れになります。
サイト売買掲示板での個人間交渉ですが、実は悪質なサイトだったケースや、振り込んだ直後から音信不通になるなど、予期せぬトラブルが起こることもあります。
トラブルについての記事がサイト売買で起こるトラブルの事例と回避する方法【焦りは禁物です】になりますので参考にしていただければと思います。
その点、仲介サービスでは、手数料はかかってしまいますが、サイトの審査やエスクローサービスがあるので安心ですし、契約書のことも含め仲介サービスを第三者として挟むことで全体的にトラブルが起こりにくくスムーズなサイト売買を行えます。
どちらにもメリットとデメリットがありますので、あなたの状況に応じて選択されるのがよいかと思います。
最後に、僕が初めてブログを売却したときの記事や友人がサイト売買に失敗した記事も書いていますので、下記より参考にしていただければ嬉しいです。
最後に:サイト売買の完全ガイドブック
ご要望にお答えして、サイト売買に関する情報を1冊にまとめた『はじめてのサイト売買-購入編-【完全ガイドブック】』を作成しました!
このE-bookは無料で配布させていただいているので、サイト売買が気になる方は一度目を通していただくと今後のサイト売買のお役に立つかと思います。